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<牧野博士が描いたサクユリの図>
日本の近代植物分類学の礎を築いた一人である牧野富太郎は、植物図の名手でもありました。
牧野が描いた植物図は、観察力の深さと描写の精密さ、そして単なる個体の写生でなく、その植物の「種」の典型的な形態を捉え、花期、果実期など各成長段階を描写している点から「牧野式植物図」と呼ばれています。
牧野博士の徹底した自らの観察による、植物への探求は、人と地球の関わりへの探求でもあり、人生への探求であったともいえます。
「牧野式植物図」のほとんどは、ネズミの毛3本ともいわれる穂先の大変細かい特注の蒔絵筆を使って描かれ、巧みな筆さばきで、植物の質感を写しとっています。その図からは、牧野博士の植物の姿を細部まで線で写し取ろうとした気迫と、根気よく植物と向かいあった博士の徹底した研究姿勢がうかがえます。
展覧会では、その牧野博士の「牧野式植物図」(データ複製)を展示し、94年にわたる生涯を、高知県の故郷、佐川で過ごした少年期から、東京へ上京して間もない青年期、東京帝国理科大学助手時代の壮年期、晩年を過ごした東京都練馬区での老年期を書籍や映像を通してたどります。
『牧野式』 植物図
同じ植物でも個体によって顔つきが違い、そのような形の差も含め、種の平均的な全体像を描こうとしています。
<牧野博士が描いたコオロギランの図>
牧野が採集・命名した植物
<シハイスミレ>
<スエコザサ>
ムジナモ発見
1890年5月11日、珍しい水草を発見した富太郎。
同年6月発行の『植物学雑誌』に、日本新産の種「Aldrovanda vesiculosa」として発表し、11月に「ムジナモ(狢藻)」と和名を提唱しました。
<牧野博士が描いたムジナモの図>
<ムジナモの花>
植物図鑑
<図鑑の赤字校正>
植物学者 牧野富太郎博士(1862-1957)
高知県生まれ。高知の豊かな自然に育まれ、幼少から植物に興味を持ち、独学でも植物の知識を身につけてきた。二度目の上京のとき、東京大学理学部植物学教室への出入りを許され、植物分類学の研究に打ち込むようになる。自ら創刊に携わった「植物学雑誌」に新種ヤマトグサを発表し、日本人として国内で初めて新種に学名を付けた。94年の生涯において収集した標本は約40万枚と言われ、蔵書は約4万5千冊を数える。新種や新品種など約1500種類以上の植物を命名し、日本植物学分類学の基礎を築いた一人として知られている。現在でも研究者や愛好家の必携の書である「牧野日本植物図鑑」を刊行。全国からの要望に応じて各地を巡り、植物を知ることの大切さを一般に広く伝え、植物知識の普及にも尽力した。1953年東京都名誉都民。1957年文化勲章受章。