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*特典2の連泊割引は、2泊目以降、1泊につき大人¥1,000、こどもA¥700、こどもB¥500を割引いたします。
大野美代子は、プロダクトデザイナーであり、世界的に評価された橋の環境デザイナーです。多摩美術大学で空間デザインを学び、百貨店のインテリアデザイン室に勤務したあと、スイスに留学し、設計事務所で仕事をしたのちに日本でデザイン事務所を立ち上げます。1970年代、洋風の家具が流通する中で、大野はプロダクトデザイナーとして、日本の暮らしや食生活に適したダイニングテーブルや椅子を発表し、世界で注目されます。また公共空間においても高い質のデザインが求められるようになり、1977年に初めて手掛けた歩道橋のデザインにおいて、優れたデザインを実現したことがきっかけとなり、その後も橋をデザインすることになりました。橋という巨大な土木構造物に挑戦するデザイナーはまだ珍しい時代でした。大野は公共空間も生活環境の一部であると考え、橋を渡る人々への温かい眼差しを持って、高齢者や子ども、妊婦にも優しい空間を提案しました。
大野は、「橋」のデザインを、「Natural」(自然条件、地形や気候)、「Social」(社会的な条件、市民生活の分析)、「Functional」(機能)、そして「Visual」(どう見えるか)という、四つの視点から考えました。また、生活空間あるいは風景の中にある「橋」という観点も大切にしました。「橋」の仕事は、新しい風景を創ることです。100年先、その先までも見つめてデザインされた橋は、現代まで繋がれた伝統や歴史から未来への架け橋でもあると思います。
美しい橋を架けて、人と人、街と町を繋ぎ、新しい交流を生み出してきた彼女の仕事は、デザインが重要視されてこなかった土木の世界に風穴を開け、ヒューマナイズさせることへの挑戦でもありました。女性デザイナーの心意気が切り拓いた道を、若い世代への架け橋として紹介します。
PHOTO: FUJITSUKA Mitsumasa