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BRIDGE -大野美代子展-

BRIDGE  -大野美代子展-

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大野美代子は、プロダクトデザイナーであり、世界的に評価された橋の環境デザイナーです。多摩美術大学で空間デザインを学び、百貨店のインテリアデザイン室に勤務したあと、スイスに留学し、設計事務所で仕事をしたのちに日本でデザイン事務所を立ち上げます。1970年代、洋風の家具が流通する中で、大野はプロダクトデザイナーとして、日本の暮らしや食生活に適したダイニングテーブルや椅子を発表し、世界で注目されます。また公共空間においても高い質のデザインが求められるようになり、1977年に初めて手掛けた歩道橋のデザインにおいて、優れたデザインを実現したことがきっかけとなり、その後も橋をデザインすることになりました。橋という巨大な土木構造物に挑戦するデザイナーはまだ珍しい時代でした。大野は公共空間も生活環境の一部であると考え、橋を渡る人々への温かい眼差しを持って、高齢者や子ども、妊婦にも優しい空間を提案しました。
大野は、「橋」のデザインを、「Natural」(自然条件、地形や気候)、「Social」(社会的な条件、市民生活の分析)、「Functional」(機能)、そして「Visual」(どう見えるか)という、四つの視点から考えました。また、生活空間あるいは風景の中にある「橋」という観点も大切にしました。「橋」の仕事は、新しい風景を創ることです。100年先、その先までも見つめてデザインされた橋は、現代まで繋がれた伝統や歴史から未来への架け橋でもあると思います。
美しい橋を架けて、人と人、街と町を繋ぎ、新しい交流を生み出してきた彼女の仕事は、デザインが重要視されてこなかった土木の世界に風穴を開け、ヒューマナイズさせることへの挑戦でもありました。女性デザイナーの心意気が切り拓いた道を、若い世代への架け橋として紹介します。

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PHOTO: FUJITSUKA Mitsumasa

大野美代子プロフィール
1963年、多摩美術大学デザイン科卒業。1971年、エムアンドエムデザイン事務所設立。1977年、初めて手掛けた蓮根歩道橋のデザインを契機に、様々な橋梁、道路及びその附属施設の景観デザインを手掛けるようになる。また、愛知県立芸術大学と東京工業大学の非常勤講師を歴任した。かつしかハープ橋(1986)、小田原ブルーウェイブリッジ(1994)、女神大橋(2005)など、多数の橋をデザイン。受賞歴多数。2016年逝去。
大野美代子の代表作
鮎の瀬大橋、横浜ベイブリッジ、蓮根歩道橋、辰巳の森歩道橋、川崎ミューザデッキ、ベイウォーク汐入はまみらいウォーク、千葉都市モノレール橋、フランス橋、市場通り橋・前田橋・代官橋、かつしかハープ橋小田原ブルーウェイブリッジ、大杉橋、鶴見橋、陣ヶ下高架橋、女神大橋、家具作品(ガリバーの椅子、松の椅子他) 
主な受賞歴
土木学会田中賞:蓮根歩道橋(1977)、かつしかハープ橋(1986)、横浜ベイブリッジ(1989)、小田原ブルーウェイブリッジ(1994)、屋代橋梁(1996)、陣ヶ下高架橋(2001)、女神大橋(2005)/土木学会デザイン賞:鶴見橋(2001 優秀賞)、鮎の瀬大橋(2002 最優秀賞)、陣ヶ下高架橋(2003 最優秀賞)、川崎ミューザデッキ(2010優秀賞)、はまみらいウォーク(2011優秀賞)/グッドデザイン賞:鮎の瀬大橋(2000)/都市景観大賞:鶴見橋(1991)、くすの栄橋(1999)等
主な著書
BRIDGE—風景をつくる橋(2009 鹿島出版会)
ギャラリーエークワッド
主催・企画:公益財団法人ギャラリーエークワッド
後援:裏磐梯観光協会
協力:裏磐梯高原ホテル、株式会社アサヒプロパティズ、エムアンドエムデザイン事務所、公益社団法人日本インテリアデザイナー協会、首都高速道路株式会社
資料提供:多摩美術大学、鹿島出版会

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