いわさきちひろの絵画は、その優しいタッチと水墨画の様な、にじみの手法による透明感のある色使いで、たくさんの絵本や教科書で紹介され、多くの方々に愛されています。彼女の絵を見ると、小さいころの情景が目に浮かび、また自身の子育ての記憶が温く蘇るような情感がたちまちに込み上げてきます。いわさきちひろの優しい眼差しの中には家族の大切さ、自然への敬愛、そして平和への願いが込められています。裏磐梯の豊かな自然の中で、いわさきちひろの絵をお愉しみいただければと思います。

◆ピエゾグラフ作品とは、セイコーエプソンが開発した6色ないし8色の超微小インクドットによる精巧な画像表現で、再現が難しいといわれるちひろの滲みやぼかしによる繊細な水彩表現の高度な再現を可能にした創作技術による作品です。従来のオフセット印刷やリトグラフなどでは難しい色彩、微妙なタッチ、画材の質感などの再現を可能にし、作家の意図を表現できる画期的な方法といえます。

◆おはなしの会
開催日：11月23日(祝・月）
時　間：15：00～15：30
申し込み：不要
参加費：無料
対　象：園児から大人（どなたでも、小学生以下の方は保護者ご同伴でお越しください。）いわさきちひろの絵本から『ゆきのひのたんじょうび』と『りゅうのめのなみだ』などの読み聞かせをおこないます。ゆっくりと絵本の世界をお楽しみください。

◆ちひろの水彩技法体験ワークショップ
開催日：11月23日(祝・月）
時　間：15：30～16：30
申し込み：要
定　員：30名
参加費：無料
対　象：大人も子どもも、どなたでもいわさきちひろの作品において特徴的な「にじみ」の水彩技法を体験します。「にじみ」を描いたら、好きな部分を切り取って、缶バッジとカードを作ります。3色の水彩絵具がつくりだす色の世界の面白さを楽しみましょう。