第5回「私が感動した磐梯高原の風景」写真コンテストには、皆さまからたくさんのご応募をいただきまして、誠にありがとうございます。
「水中の報道写真家」としてご活躍されている中村征夫先生による厳正な審査の結果、多数の応募作品の中から、下記の4作品が優秀作品に選ばれました。選出された皆さま、おめでとうございます。
また、入賞作品を展示した「私が感動した磐梯高原の風景」写真展を10月1日(月)から11月24日(土)まで開催いたします。 ぜひご来館の上、すばらしい作品の数々をご覧ください。
・期 間 2018年10月1日(月)~2018年11月24日(土)
・会 場 裏磐梯高原ホテル 多目的ホール
最優秀作品賞「里山の一本桜」 佐藤眞吾 様
【中村先生コメント】
とても神秘的な作品です。ライトアップされた桜の占める割合が大き過ぎず、小さ過ぎず、程よいところに収まっていると感じます。後方の麓の稜線もうまく表現しており、かなりの腕前ですね。なによりも、主題を生かした間の取り方が絶妙です。
優秀作品賞「冬山トレッキング」 寺島脩二 様
【中村先生コメント】
よく晴れ渡り、空気も澄み切っています。作品からこの場の情景がとてもよく伝わってきます。猛々しいまでに迫ってくる磐梯山。しかし麓は穏やかで、両者はとても対照的です。一列に並んで歩く人たちも、磐梯高原の優しさに包み込まれているようです。
優秀作品賞「霧の桜林」 菅野恵典 様
【中村先生コメント】
2000本余りの大山桜が見られる桜峠。あいにく霧模様だったがあえてその様子を撮ろうと決めて出かけたそうです。手前に枝振りのよい桜の木をやや左手に配置し、高い位置から桜並木を見下ろす構図は遠近感があり見事です。霧の効果もうまく引き出されています。
優秀作品賞「落ち葉の中休み」 野村香織 様
【中村先生コメント】
ハンモックに憩う落ち葉がとてもいじらしく思えて撮った一枚です。作者の思いが写し込められた、とても素敵な作品です。私なら、ハンモックの落ち葉の上に体を横たえていたかもしれませんね。撮影位置がよく、左手にさりげなく紅葉をいれるなど、レンズワークも的確です。
中村征夫先生による審査風景
【総評 写真家 中村征夫】
今年もたくさんの力作をお寄せいただき、ありがとうございました。みなさんの作品を拝見し、裏磐梯の自然の妙に感嘆するばかりでした。自分もこの場にいて、同じ被写体にレンズを向けたかったと思える作品が何点もありました。今年は印象的な作品が多く、作者の思いがストレートに伝わって来て、審査にも熱が入りました。難を言えば、被写体の選びは申し分ないのですが、安易にシャッターを切っているのでしょう、手ぶれの作品が目立ちました。勿体無い限りです。今撮っている作品は二度とは撮れない、唯一無二の作品を撮っているのだという自覚を持って挑むと、見違えるほど上達するので、そのような気構えを持って撮影を楽しんでいただきたいと思います。