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ヴァージニア・リー・バートンのちいさいおうち

ヴァージニア・リー・バートンのちいさいおうち

ヴァージニア・リー・バートンのちいさいおうち

ヴァージニア・リー・バートンの絵本『ちいさいおうち』を覚えていますか…。
1942年にアメリカで出版された『ちいさいおうち』は1954年に日本に紹介され、今も世界中で多くの子どもたちに読み継がれています。その作者であるヴァージニア・リー・バートンは、1909年マサチューセッツ州の小さな町に生まれました。この絵本は、実際にバートンが彫刻家の夫と暮らした、ボストン北東の小さな半島ケープアンの家がモデルとなりました。物語の主人公は田園風景の中に佇む“ちいさいおうち”。その家の周りが開発の嵐によって大都会へと変貌し、“ちいさいおうち”はビルの間に取り残され、暗い不幸な時代を過ごします。
しかし、やがて再び田舎の美しい風景の中に移され、幸せと輝きを取り戻します。20世紀の都市化・工業化による時代の変遷を描いたこの物語は自然や生命の大切さを伝えています。バートンのメッセージは、発行されて70年を過ぎ、子どもたちの育つ環境が大きく変化する中、人々の心になお一層強く訴えかけてきます。彼女は絵本作家としてだけでなく、テキスタイルやグラフィックの世界でも活躍しました。産業革命に湧くアメリカ社会の中で失われつつあった、クラフトワークや日常の生活の中から生まれる素朴なデザインを大切にしたい、とバートンが中心となって立ち上げた芸術集団、フォリーコーブ・デザイナーズは、全米において一世を風靡し、その作品は大手デパートや、展覧会で次々に称賛を浴びました。精力的にその才能を開花させたバートンの生涯を追い、彼女が大切にした素朴な郊外の自然や街を訪ね、その手仕事による作品の数々とともに、豊かな創造と発想の源泉に触れたいと思います。

Virginia Lee Burton ヴァージニア・リー・バートン(1909-1968)

ヴァージニア・リー・バートンのちいさいおうち

1909年、米国マサチューセッツ州、ニュートンセンターに生まれる。16歳で両親が離別。カリフォルニアの美術学校で絵画とデザインを学び、新聞のイラストレーターとして活躍したのち、’31年に結婚。家族とともに故郷に近いグロスターのフォリーコーブに定住する。’37年、絵本『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』(日本語版は福音館書店より’61年初版)発表。翌年からフォリーコーブ・デザイナーズの活動をはじめ、’42年に発表した『ちいさいおうち』(日本語版は岩波書店より’54年初版)で全米絵本の最優秀賞コルデコット賞受賞。

’68年、肺がんのため59歳で死去。その他、日本語訳されている作品に『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』(日本語版は福音館書店より’78年初版、’95年童話館出版より復刊)、『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』(日本語版は福音館書店より’78年初版)、『ちいさいケーブルカーのメーベル』(日本語版はペンギン社より’80年初版、『坂の街のケーブルカーのメイベル』として’11年童話館出版より復刊)、『名馬キャリコ』(日本語版は岩波書店より’79年初版)『せいめいのれきし』(日本語版は岩波書店より’64年初版、改訂版が’15年に刊行)がある。

主催:公益財団法人ギャラリーエークワッド / 協力:裏磐梯高原ホテル,株式会社アサヒプロパティズ /
後援:裏磐梯観光協会

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